あんじゅホームスタッフブログ

【全5回】窓とパッシブデザイン④ ~昼光利用~

田上 共浩

あんじゅホームで住宅コンシェルジュをしている田上(タノウエ)です。
本日は、『窓・パッシブ4』についてお話しさせていただきます。

昨日は「自然風利用」についてお話させていただきましたので、本日は「昼光利用」についてお伝えいたします。
先週までの豪雨とは打って変わって、今週からは天候が回復して晴れ間も出てきました。
曇りや雨が続くと、皆さんは気持ちが落ち込まないですか?
天候と気持ちが連動している事が、科学的にも解明されています。
家の中が暗いと、人間は知らない内に心と身体が蝕われてしまいます・・・。
そのような事が無いように、光も障害物を無くし風と同じように通り道を作りませんか?
通り道として有効なのが、吹き抜けや天窓、欄間などだと思います。
家族が集まるLDKは二面採光を基本とし、建物中央部の暗くなりガチなエリアに光がいくように工夫を凝らしましょう!
最近流行りのデコ窓を利用したり、ガラスブロックで光を取り入れるとオシャレな感じになると思います。

玄関付近が暗いと、常に照明を点灯しないと靴の脱ぎ履きに不安を感じると思います。
そのような時にお薦めしているのが、玄関ドアに縦のスリットが入っている玄関ドアです。
縦長のスリットは、光が奥まで差し込みます。
また先日お引き渡しさせていただいたお宅は、玄関横の北側壁にデザインと日中に柔らかい光が差し込むように丸窓を設置させていただきました。
また高窓も、「昼光利用」に有効です。
人間は、天井付近が明るいと視覚的に明るいと認識します。
なので日本の照明計画は、シーリングライトに代表されるように天井付けが多いのです。

あと「昼光利用」の際に気を付けていただきたいのが、反射率の問題です。
最近の流行りで、クロスの色をグレーなどの柔らかい色味にされる方が増えて参りました。
白色のクロスであれば、「昼光利用」した際の反射率も良いのですが、ダークな色味のクロスであれば反射率が悪くなる事を念頭に置いてクロスを選んでいただくことをおすすめします。
またクロスでは無くて、塗り壁やエコカラットを利用される場合は要注意です。
なぜなら反射率は、かなり落ちます!
光が吸収されますので、健康的なイメージで塗り壁やエコカラットを利用しようと思われている方は、反射率が悪くなって気持ちが塞ぎ気味になってしまわないように、違う材料で反射率を上げてください。
例えば、フローリングの色味を明るい色にしたり、ダイニングテーブルの色味を明るい色にしたりと工夫を凝らす事で改善されると思います。

上記のような内容を踏まえて、「昼光利用」をお客様の家づくりに提案しています。
このようなパッシブデザインにご興味のある方は、是非ともあんじゅホームヘお問い合わせ下さい。
皆さまからのお問い合わせを、ドンドンお待ち申し上げております。