
STOの研修に参加しました!
先日、STOの研修に参加させていただきました。
▸STOって何?という方はこちらのブログから!
塗り壁や仕上げ材といえば「色」や「質感」に注目しがちですが、今回学んだ中で印象的だったのは、自然界の仕組みを応用した最先端の技術=バイオミミクリー(Biomimicry) でした。
とても面白く、実際の家づくりにも直結する内容でしたので、ご紹介します。
↓研修中の様子
バイオミミクリーとは?
バイオミミクリーとは「自然界の仕組みを観察し、それを人間の技術に応用する」という考え方です。
有名な例としては、新幹線の先端部分。
カワセミのくちばしの形を参考にしたことで、空気抵抗を減らし、騒音も抑えることに成功しています。
STOの仕上げ材も、この発想をもとに開発されているのが大きな特徴です。
ロータサン(Lotusan)とハスの葉の仕組み
ハスの葉は、水を玉のように弾く性質を持っています。
表面に細かい突起があり、その上を水滴がコロコロと転がることで、汚れまで一緒に落ちてしまうのです。
この仕組みを応用して誕生したのが 「ロータサン」。
紫外線で劣化する一般的な塗料と違い、構造そのものに撥水性を持っているため、効果が長持ちします。
さらに、雨が降ればセルフクリーニング効果で汚れを洗い流してくれる優れもの。
実際に清掃も簡単で、高圧洗浄や中性洗剤でのお手入れも可能とのことでした。
ドライオニック(Dryonic)と砂漠の甲虫の仕組み
もう一つ驚いたのが 「ドライオニック」 という技術です。
砂漠に住む甲虫は、海風に含まれる水分だけを背中でキャッチし、口に運ぶ特別な仕組みを持っています。
その発想を応用し、瞬時に水分を外に排出する塗料が開発されたのです。
そのおかげで外壁は常に乾いた状態を保ち、カビや藻の発生を防止。
さらにヨーロッパでは水筒の内側にも応用されており、水を入れるだけで自然にきれいになるそうです。
また、光の当たり方で色が変わる「変色性」も面白く、朝と夜で違った表情を楽しめるのも魅力でした。
まとめ
STOの塗り壁材は、単なるデザインや色合いだけでなく、
- 自然界の知恵を取り入れた撥水性能(ロータサン)
- 瞬間乾燥でカビや藻を防ぐ性能(ドライオニック)
といった、従来の塗料にはない特徴を持っています。
これによって、10年ごとの塗り替えが当たり前だった外壁を、20年、30年先まで美しく保つことが可能になる。
そんな未来を感じられる研修でした。
自然の力を活かした家づくりにご興味がある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください!