
あんじゅホームスタッフブログ
今どきの「レンジフード」と気密住宅の関係
こんにちは!あんじゅホームの長谷です!
みなさんのお家にも必ずある「レンジフード」。
実は、気密性の高い今どきの住宅では、このレンジフードが思わぬトラブルを引き起こすことがあるんです。
レンジフードってどれくらい強力?
レンジフードには「弱」と「強」の運転モードがあります。
- 弱運転:200~250㎥/hの排気量
- 強運転:500㎥/h以上の排気量
…これ、実はかなりのパワーなんです。
お家の気密性能が高いと「排気量 > 給気量」となり、室内が負圧になってしまいます。
負圧になると何が起きる?
負圧状態になると、こんな現象が起きやすくなります。
- トイレの換気扇の排気を逆流させ、臭いが居室に流れ込む
- 窓まわりやコンセントからヒューヒューと異音がする
- キッチンの排水からゴボゴボと音が出る
- 玄関扉が開き戸の場合、扉が重たくなる
せっかく快適なはずの高気密住宅で、こうしたトラブルは避けたいですよね。
対策方法は3つ!
では、どうやってこの問題を防ぐのでしょうか?
同時給排気型レンジフード
排気と同時に外気を取り入れる仕組み。
ただし自然給気のため、完全に負圧を解消できないこともあります。
専用の給気口を設ける
一般的なレンジフードを使いつつ、給気口をレンジフードと連動させます。
- 給気連動シャッター
- 差圧式給気口
といった製品があります。
循環式レンジフード
外気とつながっていないタイプ。
熱損失が少ないメリットはありますが、コストやメンテナンス面でハードルが高く、あまり普及していません。
レンジフードを設置しない選択肢も?
最近ではIHクッキングヒーターが普及したことで「レンジフードをつけない」という選択も見られるようになってきました。
ただし、ガスなど火を使う場合は建築基準法と消防法で換気設備の設置が義務になっていますので要注意です。
まとめ
高気密な住宅では「レンジフードのパワー」が思わぬ落とし穴になることもあります。
設計段階で給気とのバランスをしっかり考え、最適な方法を選ぶことが大切です。
あんじゅホームでは、同時給排気型レンジフードを標準仕様としていますので、ご安心いただけると思います。
レンジフードや住宅の換気について気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談ください!