あんじゅホームスタッフブログ

【コラム】 森林環境税の話

菅原 悌

いつもブログをお読みいただき有難うございます。
あんじゅホームの菅原です。
2024年度より森林環境税が導入されることが決まっています。

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

明日月曜日からは神戸市立上野中学校のトライアルウィークということで
あんじゅホームへ3名の生徒さんが来てくれます。
せっかくのご縁で弊社に来てもらうので、少しでも建築・住宅に興味を持ってもらえるように入念に準備しています。
その中で、2024年度から導入される森林環境税のサイトを見つけたのですが、
2019年に森林環境税の法律が成立していたことも勉強不足で知りませんでした。

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

SDGsの15番目のゴールは「陸の豊かさを守ろう」です。
よく挙げられる課題は森林破壊ですが、日本において森林破壊は起きているのでしょうか?

日本は国土面積の3分の2を森林が占めています。
森林は自然の力で成り立った天然林と人工的に作られた人工林に分けられます。
人工林の多くは戦後の経済成長期に植林によって作られていて森林資源を蓄えています。

過去50年間、この森林面積の増減はほとんどありません。
しかし人工林は昭和40年代から比べると増加しており、その分天然林が減少しています。
日本の森林面積が変わらない一方で「森林備蓄」は増え続けています。
これは森林資源量の目安で、森林備蓄が増えているということは
木材として活用できる木が増えているということを意味します。

過去50年、森林面積が増えていないのに備蓄だけが増えているということは
国内の森林伐採が減少し、使うべき資源が余剰となっていることを意味します。
日本はOECD加盟国の中でも最下位の自国森林資源の伐採量の国となっています。
これは国内の資源を活用する代わりに海外の安い木材を輸入しているという背景があります。

このように日本国内の森林資源が伐採をされないまま人工林を放置すると
環境問題や自然災害を引き起こす可能性が高まります。
伐採が行われず樹齢が長くなった木は二酸化炭素の吸収量が減り
地球温暖化防止機能を低下させてしまいます。
また人工林は効率的に木を育てるために密集して植林をしています。
そのため伐採を怠ると太陽の光が地表に届かなくなってしまい、
土草が育たず大地の保水力が弱まります。
結果、台風や大雨に遭うと土砂災害を引き起こすリスクが高まります。

このような背景から国内の森林資源を活用する機会を増やす対策が取られています。
国内の間伐材を使用した紙やパルプ、割り箸などを使うことで森林伐採量の増加を手助けしています。
また国産木材の海外への輸出も増えています。

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

日本の森林を整備する目的として2024年度より森林環境税が導入されます。
森林の整備を適切に行うことは、自然災害の防止・地球温暖化の抑制につながります。
一人当たり年間1000円の徴税となり森林の管理や後継者の育成資金などに使われていく予定です。
必要な徴税だからこそ、その使い道には注目をしていかなければいけませんね。